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第5章-Ⅱ:謝れない、謝らない・極端な考え方をする│両極思考とは?

2015年5月27日 Category:メソッド

※出来るだけ最初から順番にお読みください。

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前回の完璧主義の対処法の中で少し触れましたが、“成功か失敗か”や“0か100か”、“全か無か”など、事実の受け取り方に中間的なあそびのない、両極思考というものがあります。

この両極思考は、自閉症スペクトラムを始めとした、発達障害をお持ちの方に見られる特性といわれています。しかし、定型発達者(ふつう)でも、その認知のあり方や、心の余裕のあり方ひとつで陥ることがあります。

この両極思考は表向きはそれほど出ていなくても、ちょっとした言葉の受け取り方などでも、心に大きなダメージを与えてしまいます。

─── 実は傷つかなくていいことに、一喜一憂してしまい、現実を知らぬ間に難しいものにしていく。

今回は認知のスタート地点に大きな影響を与えかねない、両極思考についてご案内します。

両極思考とは?

例えば会話の中で、自分の発言に対して相手のリアクションがやや不服そうであった時、通常であれば『あれ、ピンと来なかったん?』となり、ズレを確かめたりなどの対応に移ります。
しかし、良い悪いなどの受け取り方が極端になっていると『ああ、否定された……』と受け取ってしまい、話していた内容以前の、相手との距離感や関係性にまで不安が及んでしまう。

状況が【ふつう】から少し傾いただけで、【良い・悪い】など両極端な受け取り方ばかりになり、その中間地点の判断を失う状態です。

自己評価が下がっていると、それ以上の傷をつけまいと防御しようとするため、相手が“よりよい提案”をしてきただけなのに、必死でその意見を取り下げさせようと躍起になってしまったり、急にしゅんとしたようにやる気を失うなど、他の考えや状況を受け入れることがさらに難しくなります。

陥りがちなパターン

両極思考の傾向があると、【失敗=罪悪】となるため、やがて自分の中で自己評価を守るために【注意されないように過ごす】という行動・選択を作り出します。その行動・選択に偏ると、ただただ【注意されないように】過ごしていれば良いため、【なにが原因か・どんな理由か】など事の成り立ちに目が行かなくなります。

【注意されないように】していれば、確かに問題は起こりにくいかもしれませんが、【なにが原因か・どんな理由か】が抜けているため、根本的な解決にはなりません。応急的な対処の繰り返しです。

問題を解決していれば、次からは特に意識することなく超えられますが、応急的な対処の場合は毎回意識をし直さなくては維持が出来ません。そのストレスや重圧の正体は、本人が応急的対処をしていた自覚を持たない限り、曖昧な不安感のままになります。

この不安感は時折【面倒くさい】という同じく曖昧な言葉に取り込まれ、余計に取っ付きづらい問題のように錯覚させられてしまいます。

【なにが原因か・どんな理由か】をストレートに理解すればよいだけの事なのですが、両極思考に陥っている時は、なかなか自覚できるものではありません。まずは両極思考の対策を取った上で整理することとなります。

両極思考の対処方法

【ボーダーを知る・余裕の無さを知る】事が大きなキーポイントです。まずは自分がどんな受け取り方をしていたのか、視覚的にも分かりやすく確認する必要があります。

1~4章でご紹介した技法などを利用して、まずは自分の認知を書き出してみてください。最も簡単に知ろうとするのなら

【~~と言われた】⇒【自分は~~と感じた】

など、言われたことやあった事実を書き、自分がどう感じ受け取ったかを書きます。

ここですでに“ああ、ちょっと考えすぎだったか”などの自覚が持てるのであれば、次は“どうしてそうなったのか・どうして余裕を失っていたのか”の具体的な理由を探してみてください。

書き出して見てもよくわからない場合は、自分が受けたその状況が、一体どれくらいの【良い・悪い】ことなのかを確認します。

以下の図のように、良い・ふつう・悪いを書き、そのライン上のどこのあたりに位置するのかを指します。【良い】は人生が一転するほどの幸福な事、【悪い】は人の生命が関わるなどの最悪の事態です。

その地続きの認識の中で、自分が今苦痛に感じた事実がどこにあるのかを見た目で把握します。

おそらく、余程のことがない限り、【ふつう】から数ミリ~数センチ程度の事実ではないかと思います。現実を決めるのは自分の認知ですから、辛いも軽いも自分がこの世界を色付けしていると言っても過言ではありません。

その場その場でやろうとしなくて構いません。最初は今日あった会話ややりとり、また過去の明確に思い出せるやりとりを思い浮かべ、上記の様にボーダーを可視化してみてください。

それでもどこがズレているのかわからない場合は、

【~~と言われた】⇒【自分は~~と感じた】

を紙に書き、それを相談できる人物に見せて聞いてみましょう。『こういう風に思ったんだけど、敏感すぎかな?』ここまで明確に相談されているポイントが明確であれば、相手も一緒に考えやすいはずです。

事後、時間が経っていても、その時の認知を理解できると、次から同様な状態になった時に思い出しやすくなります。

ああ、こういうのは、ここまで思わなくていいんだ

“~~でいいんだ”は自己肯定する時の最初のハードルです。

何らかの発達障害などがある場合は、何度も言い聞かせたり、分かりやすいキーワードで自己確認していく必要があります。まずはどういう時に極端な発想をしやすいか、ケースごと確認していき、ひとつひとつクリアして見てください。

全てをクリアしなくても、一定量の【いいんだ】が積み重なると、ストンと自分に落とし込めることがあるようです。

次回は自己評価を守るために起こりやすく、また両極思考が影響しやすいパワーゲーム思考についてご案内します。

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    心労と過労、カサンドラ状態に陥り3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

    家族のASDについて学びながら、独自に心理学を楽しんでいる。

    ASDについてはこちらのサイトでまとめています。
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