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メソッド

第5章-Ⅳ:自分じゃない感じ・そこにいない感じ・実感が鈍い│離人感とは?

2015年5月27日 Category:メソッド

※出来るだけ最初から順番にお読みください。

双眼鏡を逆さから覗いたような狭い視界や、自分が少し後ろに引いた所にいる感じ。自分が自分から離れているような感覚に陥り、そこでの会話や状況判断に実感が持てずに鈍くなる事があります。

場合によっては実感や現実感を失い、日々の記憶が曖昧になる様な、希薄な感覚に支配されてしまうことも……。

─── ストレスが先か、離人感が先か。

相互的に引き起こし合いながら、長引く事で離人感が起こりやすくなる状況に、どんどん抵抗感を持つようになってしまう事があります。

今回は状況整理を鈍くしたり、認知を見失わせやすくする、離人感についてご案内します。

離人感とは?

現実感がわきにくいなどの軽いものから、全てが他人事に思えたり、自分の体から離れてしまった様になってしまうなど広範囲に渡ります。

離人症性障害・解離性障害などに含まれる症状ですが、ここでは何らかの原因で対人関係や様々なストレスを引き起こしている場合の、心が剥離した様な状態になっていることを中心にしています。

例えばスケジュール管理を見失い、仕事にもパニックを起こし許容範囲を超えた時、現実感を失いそれ以上の情報が入ってこなくなる事があります。

単にパニックを起こして思考停止に陥っている時と違い、実感が剥離するため落ち着かせるための言葉すら響かず、また自己評価に直結しやすく極端な結末を無自覚で口にしたりなどがあります。

この間、実感が薄いため記憶に残りにくく、同じ過ちを繰り返し、さらにはまり込んで行く傾向があります。

離人感の対処法

無理に実感を持とうとしても、余計に余裕を失う事になりかねません。

ストレスや不安、パニック・フリーズから離人感が起きている場合は、実感を薄くさせたり、メモリを奪っている事への直接的な対処が必要になります。

例えば

『こうしたい』と思っていたのにならなかった

自分の立場ややるべき事を見失った

実行する項目が多く、ワーキングメモリの許容を超えた

『どう接すればいいのか分からない』という考えにとらわれている

など、解決すべき事以前の目的すら曖昧になっている部分が主な引き金になったりします。

場合によっては騒音や温度、肌に触れているものの感覚や体調の変化などに、上手く気づく事ができずメモリを失い続けていることもあるようです。

これらの原因に気がつくことがまず第一で、やるべき事や立場、目的意識を整理する必要があります。
その際、少しでもワーキングメモリを解放するために、今抱えている項目や問題を全て書き出し、頭の中だけで整理しないようにします。

1枚の紙やページに、ひと目で全てが把握できるように書き込むことをお勧めします(ページをまたぐとか、紙の裏面に続けるなどはしない)。

ここで何が問題か、自分で気がつきにくい時は1〜4章の技法を活用してみて下さい。

ストレス対応や、自己評価の低下から防御するために起きている場合は、こうして整理がつくだけでも緩和しやすくなるようです。

さらに出てきた目標や問題に対し、【全部解決する・全部終わらせる】などの大局で考えず、今できることをひとつひとつ書き出すくらいの、小さなスパンの目標の連続としてとらえると実感が取り戻しやすくなる傾向があります。

次回は過去の問題やトラウマを鮮明に思い出し、不安・恐怖・脅迫感を引き起こしてしまう『フラッシュバック』についてご案内します。

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    心労と過労、カサンドラ状態に陥り3度倒れ、一時はうつ状態に。 ところがどっこい完治なタフガイ。

    家族のASDについて学びながら、独自に心理学を楽しんでいる。

    ASDについてはこちらのサイトでまとめています。
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