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メソッド

第5章-Ⅲ:すぐ張り合う・プライドが邪魔をする│パワーゲーム思考とは?

2015年5月27日 Category:メソッド

※出来るだけ最初から順番にお読みください。

気が付くと競う様に議論を展開していたり、ちゃんと相手に教えてもらえばいいのに何故か抵抗を感じて聞くことができない。何てことない会話なのに、『俺の方がもっと知ってる!』という風に、張り合おうとしてしまう

最悪の場合、相手と口論になっても、常に相手より上であろうとするために、論点をズラしてまで主導権を握ろうとする。

また、逆にぶつかろうとはせず、消極的な態度や何もできない風を装い、相手を動かす形で支配・コントロールする場合もあります。

─── やがて興奮が冷めた時の後悔、もしくはそれらの行動・選択を繰り返すことで、自ら居場所を失っていく。

今回は両極思考ともコントロールとも関係の深い、パワーゲーム思考についてご案内します。

パワーゲーム思考に起こりがちなこと

相手とのコミュニケーションに、その人間関係よりも表面的な上下関係への意識が多くなります。目の前の出来事に白黒つけようとしたり、競争意識が強く、貸し借りにこだわったりします。

また、対等であることが不安定要素になる事があります。関係として上下どちらかに偏っている方が、その身の振り方が分かりやすく、それ以上の失敗が少なくなると考えやすくなります。

表面的な認識が強いということは、事実として勝っているかどうかより、対面的に勝負の事実を求める傾向が強くなります。

勝ち負け、関係の上下、会話での覇権など、表面化する場面は様々ですが、表面的であるが故に実力を偽ったり、極端な物言いに偏ったりもします。

“最後に文句を言った方が勝った気になる(自分の言葉で場を支配した気になりたい)”という様に、事実上の勝利よりも場面や自身の自己評価に関わる部分にこだわる特徴もあります。

なぜパワーゲームになるのか?

その時は何のために上に立つのか、何のために相手をコントロールするのか、あまり自覚はしていないのではないでしょうか。

気が付くとパワーゲームを始めている。

そこにはいくつかの要因が考えられます。

自己評価の防衛

様々な認知のズレから、自己評価が下がりやすくなっていて、自分の失敗・ミス・至らないことなどに対して敏感になっている場合があります

解らない事や、自信のない事の気配を感じると、感情的にそれらの事態を自分に向けないように論破しようとしたり、逆に自分を極端に卑下するような態度や、気配を消すことでスルーする様に働きかけます。

知っていることや、ややかじった程度の知識に対して、最初は共感を得ようと始めた会話なのに、そこで相手に負けそうになる可能性を感じると、自己評価を守るために是が非でも“会話”に勝とうとする傾向があります。

敏感になっている理由が自覚できていないと、急沸騰したり引っ込みがつかなくなる危険性があります。

両極思考と防衛

【良い・悪い】【勝ち・負け】【全・無】というように、会話の中で現実の自分の立ち位置を見失い、両極端な思考で他人に評価されることを恐れると、負けることはそのまま自己評価の喪失につながるかのように錯覚します。

結局は上の【自己評価の防衛】と後の流れは同じですが、両極思考が進むと、相手に何かを教わるだけでも“自分はできていない=悪”など、より中間的な認知を見失ってしまいます。

意外とありがちなのは【~~の時は~~でなければならない】などの、自分のルールとズレたものを発見した時に、相手の立場や相手との距離感を一切抜きに攻撃してしまったり、必要以上に嫌悪感を抱いてしまう状態です。

瞬間的であったり、無意識に近い状態で反応した場合、パワーゲーム思考が強く出る傾向があります。

支配・被支配の思考

支配と被支配の関係で人間関係を捉えてしまっています。この理由としてもやはり自己評価の低下が大きく関わっています。

支配の側にある時は自分を大きく強く見せ、相手を思い通りにコントロールすることで自尊心や自己評価を保とうとします。被支配の側にある場合は衝突を避け、相手に気に入られることで自尊心や自己評価を保とうとしてしまいます。

防衛・両極思考・支配など様々な入り口はありますが、共通しているのは自己評価に関わる認知や、その行動・選択にあるようです。そして、ここに『認められたい』という承認欲求が絡んできているということです。

パワーゲーム思考の対策

上に立つこと・下に従うことに、自分が何を求めているかを自覚する事が近道だと思われます。

まずは1~4章の様に、【自分はなんでそう思ったのか】を、しっかりと遡る必要があります。
【自分はなんでそう思ったのか】⇒【嫌だと思ったから】⇒【なぜ嫌だと思ったのか】⇒【負けるのは悔しい】⇒【なぜ悔しいのか】……

といったように、自分の認知が【自分がこうすれば、相手はこう動くだろう】などの、コントロールに陥っていないかを自覚する事が大切です。

その上で、コントロールすることがいかに【生きづらい・人間関係が窮屈】にさせているかを、自分の事として落とし込んで考えてみます。

第4章の『コントロールと劣化した想いを探る』にある、【受け流していく意識】の様に、自分の行動様式を正確に認識する様にすると、パワーゲーム思考にとらわれている自分の心がつかみやすくなります。

あなたと同じく、人はコントロールされることを嫌がります。また、【制御欲求】に流され、相手をコントロールすることで、自分の『認められたい』などの【承認欲求】を埋めようとすると、実際の欲求とズレるため、認知・行動・選択にズレを自ら作り出してしまいます。

※制御欲求=思い通りにコントロールしたい
※承認欲求=認められたい・受け入れられたい

このズレの中で『ああ、認められたかっただけだ……』と、思い返せるとこれらの欲求を抑えられることがあります。

自分の欲求が実際に起こしている行動や、本当に求めているものとズレている時、人は想像以上に困惑してしまうものです。その困惑が焦燥感を生み、さらに自分を見えにくくしてしまいます。

まずは思い出せる過去のやりとりや、自分の起こした行動・選択の中から、制御欲求と承認欲求が入っていなかったか、それらはどんな形で作用していたかを見つけられると安心出来るかもしれません。

その作用があなたに不安や焦燥感を生んでいて、それが分からなかったからこそ必死になっていたのです。一度正体が分かれば、次からはそこに気持ちを向けるだけで、肩の力が抜けるようになるかと思います。

次回は人間関係や社会において、ふと自分が【そこに居るようでそこに居ない】とか【現実感が浅く遠い】など、意識がそこに保ちづらくなり、自分のやることや周囲との会話が頭に残りにくくなってしまう【離人感】についてご案内します。

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